【デッキ紹介】青三才
初めましての方は初めまして、カイムと申します。
ブログは初めてなのですが、Twitterで流れてくるブログのデッキ紹介記事に触発されて、自分も記事を書いてみました。
文章を書くのは得意ではない為、読み難いかもしれませんが、ご容赦下さい。
早速ですが、今回紹介するデッキのきっかけとなったのは、このカードです。
汎用ランク8で、攻撃力も申し分なく、種族属性も優秀、破壊耐性持ち、サーチ・特殊召喚効果と、取り敢えず入れておくだけでも仕事しそうなモンスターです。
《セレマテック・クラティス》を使ったデッキを組もうと思った理由ですが、魔力カウンターを乗せるカードのリストを見ていたら《熟練の青魔道士》が目に入り、下記コンボをふと思い付いたからです。
⇒魔法3回発動
⇒《熟練の青魔道士》の効果で《暗黒騎士ガイアソルジャー》を特殊召喚し、
レベル8×2体を揃える
⇒《セレマテック・クラティス》をX召喚
⇒《熟練の青魔道士》の墓地効果で魔力カウンターを3個乗せて、
《セレマテック・クラティス》のサーチ効果発動
《セレマテック・クラティス》を使いたいというより、上記コンボをデッキにしようというところから構築を始めました。
《転晶のコーディネラル》で送り付けた後、効果を発動して魔力カウンターを貯めさせて、《エクシーズ・リバーサル》で奪い返すコンボも考えましたが、このデッキには入りませんでした。
デッキレシピ
現在のデッキレシピは以下となります。※2023.04 リミットレギュレーション
デッキ概要
《セレマテック・クラティス》のコンボについて
初めに、このデッキを組むきっかけとなった、《セレマテック・クラティス》のサーチ効果発動までのコンボについて書きます。
本コンボをするにあたり、下記3つの準備が必要となります。
A.Pスケール確保
B.《熟練の青魔道士》に魔力カウンターを乗せる為の魔法カード3枚
C.《フォトン・ベール》及び、光属性モンスター3体
一気に揃えるとなると重めですが、それぞれサーチが容易なカードである故、1ターンでパーツを集めてコンボまでする事を狙わなければ難しくありません。
1ターン目に準備して次ターンにコンボを前提としてルートを考えました。
まずAについてですが、Bにも利用できるスピリットPが真っ先に浮かびました。
戦士族という事で、《聖騎士の追想 イゾルデ》でサーチする事にしました。
L召喚時効果で《キュウドウ魂 HAN-SHI》をサーチして、次ターンに《キュウドウ魂 HAN-SHI》の召喚時効果で《スモウ魂 YOKO-ZUNA》をサーチします。
《聖騎士の追想 イゾルデ》を使用する事により、自然とBにも繋がり、特殊召喚効果で墓地へ落とした《スピリット・バーナー》を使う事で魔法を確保します。
新規で来た《フェニックス・ギア・ブレード》の方が強いですが、別の用途もある為、それは後述します。
《聖騎士の追想 イゾルデ》だけで、手軽に上記A、Bの確保が出来ます。
(なにげに全部スピリット関連)
Cの光属性調達については、《星騎士 セイクリッド・カドケウス》を使用する事にしました。
《星騎士 セイクリッド・カドケウス》の①の効果で墓地から2枚、②の効果で《セイクリッド・シェラタン》を除外して1枚サーチ、計3枚の光属性を揃えます。
ここで、①で回収する用のモンスター2枚を墓地へ送っておく必要がありますが、自分はセイクリッドに関してはかなり疎かった為、カードリストを見て試行錯誤していたら、《星騎士 セイクリッド・カドケウス》1枚で、デッキのセイクリッド(テラナイト)に触れつつ、《聖騎士の追想 イゾルデ》をL召喚できる事が分かりました。
おおよそ繋がってきた為、あとは《フォトン・ベール》自体のサーチと、次ターンに《星騎士 セイクリッド・カドケウス》をX召喚するルートを作ってデッキにしました。
デッキのコンセプトについて
まずは、コンボまでのルートを作りましたが、コンセプト等は何も考えていなかった為、コンボ及び、そこまでに使用するカードから、デッキをどうするか考えました。
デッキコンセプトについては、《セレマテック・クラティス》でサーチできる《星邪の神喰》を採用し、《熟練の青魔道士》を使い回して《セレマテック・クラティス》と《星邪の神喰》を使い倒す事にしました。
また、コンボルート上で《星騎士 セイクリッド・カドケウス》を2枚使用する為、それを使い回して毎ターン《星騎士 セイクリッド・カドケウス》をX召喚してデッキを動そうと思い、セイクリッドをメインに据える事にしました。
《星邪の神喰》については、《セレマテック・クラティス》でサーチするカードを決める為に魔法カードのリストを見ていたら、ふと目に入りました。
昔は好きなカードでしたが長い間使用しておらず、久しぶりに使おうかなと思ったところ、《熟練の青魔道士》の墓地効果がトリガーに出来る事から相性が良い為、使用する事にしました。
また、《星騎士 セイクリッド・カドケウス》については、別のデッキを組んでいる時にランク4リストを見て目に入り、使ってみたいと漠然と思っていたのをふと思い出し、改めて効果を見たら、このカードでモンスター3体を手札に加えられると分かった事から《フォトン・ベール》に使用する事にしました。
そして、テーマ内でランク4をX召喚し易い事から、セイクリッドをメインにデッキを組む事にしました。
デッキの動き(序盤)
初動(1ターン目)の展開
《星騎士 セイクリッド・カドケウス》から展開します。X召喚のパターンは、展開ルート毎に以下4つに分かれます。
A.戦士族含むレベル4セイクリッド2体
B.《セイクリッド・カドケウス》2体
C.《セイクリッド・シェラタン》1体
D.《幸魂》+レベル4モンスター
上図はAの展開となります。EX6枚使用しますが、中盤以降に使い回す為、気になりません。B~Dのルートについては、《星輝士 デルタテロス》の効果で《星因士 アルタイル》を特殊召喚したり、細かいところがそれぞれ少し変わります。
上図の展開から、結果として以下の準備ができます。
《セレマテック・クラティス》のコンボ(2ターン目)の展開
初動で準備した後、次のターンに《銀河零式》+《焔聖騎士-テュルパン》で動き出し、上述の《セレマテック・クラティス》のコンボを行います。
手札に戻ったスピリットP2枚と《スピリット・バーナー》を発動する事で、《熟練の青魔道士》3体に魔力カウンターを3個乗せます。
《暗黒騎士ガイアソルジャー》の効果で《ライトレイ ギア・フリード》をサーチしてそのまま特殊召喚し、別の《熟練の青魔道士》の効果で《暗黒騎士ガイアソルジャー》を特殊召喚する事でレベル8モンスターを2体並べ、《セレマテック・クラティス》をX召喚します。
その後、《焔聖騎士-テュルパン》の墓地効果を使用し《竜星因士-セフィラツバーン》と《熟練の青魔道士》でS召喚し、墓地に《熟練の青魔道士》を3体送ります。
《熟練の青魔道士》の墓地効果で《セレマテック・クラティス》に魔力カウンターを3つ乗せる事で《星邪の神喰》をサーチし、《ティンクル・セイクリッド》の墓地効果をトリガーに《剣神官ムドラ》を落とします。
その次の相手ターンに《剣神官ムドラ》で《星騎士 セイクリッド・カドケウス》2体と《セイクリッド・トレミスM7》を戻し、それをトリガーに《星邪の神喰》で《結晶の大賢者サンドリヨン》を落とし、中盤の動きに繋げます。
デッキの動き(中盤)
《セレマテック・クラティス》使い回しのギミック
中盤は、《魔導獣 メデューサ》で特殊召喚した《セレマテック・クラティス》に《熟練の青魔道士》で魔力カウンターを乗せ、《魔導研究所》で《神聖魔皇后セレーネ》の魔力カウンターを使い、《魔導獣 メデューサ》を回収します。
《魔導獣 メデューサ》で特殊召喚しつつ魔力カウンター1個、あと2個分は《熟練の青魔道士》を《結晶の大賢者サンドリヨン》・《PSYフレームロード・Ω》等で墓地へ戻して使用します。
《PSYフレームロード・Ω》はセイクリッド+《焔聖騎士-テュルパン》でS召喚し易く、《結晶の大賢者サンドリヨン》は《神聖魔皇后セレーネ》で複数回特殊召喚できる為、毎ターン魔力カウンターを3個確定で乗せるようなギミックではありませんが、複数回《セレマテック・クラティス》の効果を使用できると思います。
自分ターンは《熟練の青魔道士》、相手ターンは《剣神官ムドラ》で《星邪の神喰》の効果を使用する事でサイクルしつつデッキを回していきます。
尚、このギミックで動く為に必要な《魔導獣 メデューサ》は、初動で出した《照耀の光霊使いライナ》でサーチします。自爆特攻がメインだと思いますが、破壊してくれたら御の字です。
セイクリッド
P召喚したモンスター等で《星騎士 セイクリッド・カドケウス》をX召喚し、セイクリッドを手札に加え、そのセイクリッドでは、《焔聖騎士-テュルパン》を装備して《PSYフレームロード・Ω》をS召喚し直したり、《ガガガガマジシャン》をX召喚して効果で《星輝士 デルタテロス》を特殊召喚後、L召喚に使用して更なる展開をします。
《星騎士 セイクリッド・カドケウス》で墓地の同名を戻してサイクルも出来ますが、最大3枚の手札補充をしたい為、《PSYフレームロード・Ω》・《剣神官ムドラ》で《星騎士 セイクリッド・カドケウス》をEXデッキに戻すのが理想です。
《セレマテック・クラティス》が闇属性Xモンスターの為、《星騎士 アルテア》の破壊効果の対象を増やせたり、相手ターンに《神聖魔皇后セレーネ》で《星騎士 セイクリッド・カドケウス》を特殊召喚して墓地の《星騎士 アルテア》を誘発させる事で妨害に使います。
《セイクリッドの星痕》がX召喚以外の特殊召喚にも対応している為、ドロー出来るのも強いです。また、《セイクリッドの星痕》は、《スピリット・バーナー》のドロースキップのカバーになります。
セイクリッドの採用枚数ですが、メインという割に少ないと思われるかもしれませんが、初手で《星騎士 セイクリッド・カドケウス》をX召喚できれば良く、中盤以降も《星騎士 セイクリッド・カドケウス》によりデッキから触れる事ができる為、調整を重ねてこの枚数になりました。
その他
《神聖魔皇后セレーネ》の特殊召喚候補である《結晶の大賢者サンドリヨン》は、《熟練の青魔道士》の墓地戻しの他に、《聖なる法典》をサーチして《ガーディアン・キマイラ》の融合召喚にも使用します。
永続魔法を発動しすぎて使えなくなった手札のスピリットPを融合素材に充てます。
《降雷皇ハモン》を《スピリット・バーナー》で守備表示にして攻撃制限し、《失楽園》で強固な守りにします。
《神聖魔皇后セレーネ》の維持、《星守の騎士団》を墓地へ送った後《星騎士 セイクリッド・カドケウス》で回収、必要に応じ発動しすぎた永続魔法を退かして再度Pカードを発動できるようにしたりします。
直接のサーチ手段は入れていませんが、《星邪の神喰》で落として《セイクリッド・トレミスM7》で回収します。
(《スピリット・バーナー》で相手の《セレマテック・クラティス》を守備表示にできる為、ミラーに強いです。)
勝ち筋
無限ループコンボ
勝ち筋としては、《新世壊=アムリターラ》を使用した無限ループです。
決めるのが難しかったら、ビートダウンになります。
無限ループの手順は以下となります。
②《グリーン・ダストン》の効果にチェーンして《新世壊=アムリターラ》で
《グリーン・ダストン》を特殊召喚後、《新世壊=アムリターラ》をバウンス
③《新世壊=アムリターラ》を再発動し、《魔法吸収》で回復しつつ、
《ブラッド・マジシャン-煉獄の魔術師-》に魔力カウンターを乗せる
④ ①に戻る
上記で《新世壊=アムリターラ》を発動し続ける事ができ、《魔法吸収》で無限回復となります。無限ループコンボに必要な4枚のカードは、このデッキのメインギミックで使用するカードでほぼ触れる事ができ、その手段は以下となります。
◆《ヴィサス=アムリターラ》
戦士族含むレベル4モンスター2体+《焔聖騎士-テュルパン》装備でS召喚します。
このデッキの軸であるセイクリッドがS召喚に使用し易いのが良いです。
◆《ブラッド・マジシャン-煉獄の魔術師-》
このデッキのメインである《セレマテック・クラティス》及び、その特殊召喚に使用する《魔導獣 メデューサ》は、無限ループの準備にも使用します。
《セレマテック・クラティス》でデッキから特殊召喚か、《星邪の神喰》で墓地へ送って《神聖魔皇后セレーネ》・《魔導獣 メデューサ》で特殊召喚、その他に《魔導研究所》でサーチ出来たりします。
◆《グリーン・ダストン》
あらかじめ《星邪の神喰》で墓地へ落としておき、《魔界特派員デスキャスター》等で特殊召喚します。《リビング・フォッシル》で除外されても、《新世壊=アムリターラ》は除外にも対応している為、問題ありません。
◆《魔法吸収》
言わずもがなですが、《セレマテック・クラティス》でサーチします。
中盤に使用した場合、スピリットPにより毎ターン1000以上回復できるのが良いです。個人的に、回復手段は大体のデッキに入れたいと思っています。
上記の無限ループコンボで得た無限ライフは、《三相魔神コーディウス》の一番下の効果を使用する事で無限攻撃力を叩き出します。
融合手段は《聖なる法典》のみで《ガーディアン・キマイラ》にも使用していますが、《剣神官ムドラ》でデッキに戻して《結晶の大賢者サンドリヨン》で再サーチします。
融合素材は、無限ループの準備として使用した《ヴィサス=アムリターラ》・《セレマテック・クラティス》・《魔界特派員デスキャスター》です。
《魔界特派員デスキャスター》の悪魔族縛りに引っ掛からずにライフを利用でき、コンボ準備で融合素材が自然とフィールドに並ぶ事から相性が良いです。
その他
特筆する程の事でもないですが、《星騎士 アルテア》・《ガーディアン・キマイラ》等で相手モンスターを除去して殴り勝つ事もできます。
その他採用カード
《セリオンズ“ブルズ”アイン》
《焔聖騎士-ローラン》及び、《暗黒騎士ガイアソルジャー》のサーチ先に対応しています。《焔聖騎士-テュルパン》の特殊召喚条件を満たしつつ、《星輝士 デルタテロス》を装備してその特殊召喚効果を使用できるのが便利です。
《幸魂》
初動のランク4用に使い易く、初動で使用しない場合は《フォトン・ベール》の弾にできる光属性レベル4モンスターとして採用しています。
同じ用途としては、《銀河光子竜》でサーチできる《フォトン・スラッシャー》も検討しましたが、特殊召喚条件の都合、初動以外で使い難い為、こちらにしました。
《異次元からの埋葬》
《熟練の青魔道士》を墓地に戻せていない場合の保険及び、《剣神官ムドラ》の使い回し、《セレマテック・クラティス》の除外ケアとなります。
《リビング・フォッシル》
《焔聖騎士-ローラン》のサーチ先で、《焔聖騎士-テュルパン》の特殊召喚効果で展開したり、上述コンボの準備にも使用するカードです。
デッキ名について
《熟練の青魔道士》を3体使用している事から「青」と「三」、青+数字を含む言葉である「青二才」を引用し、『青三才』と名付けました。
尚、「三才」とは天・地・人を表すそうで(機皇帝のモチーフとのこと)、以下の通り当てはめました。
《セレマテック・クラティス》のイラストが青系統なのも良い。
青三⇒《熟練の青魔道士》3体
三才(天・地・人)⇒
天:セイクリッド(星)
地:《星邪の神喰》(墓地落とし)
人:《セレマテック・クラティス》
あとがき
《セレマテック・クラティス》のデッキ作成にあたって、《魔法都市エンディミオン》を使用しないようにしました。魔力カウンターサポートとして優秀ですが、単純に王道は避けたいから、というオタク故のくだらない理由です。
(クラティスのどんなギミックも、エンディミオンを使用するのがベストだと思いますが。)
デッキ紹介してきましたが、自分は深く考えてカードを採用するというより、感覚でカードを採用する事が多いです。
Don’t think. FEEL!
別にデッキ名の青三⇒ブルースリーから連想して書いた訳ではありません。
そんな理由から、感覚では分かっていても、デッキを言語化するのに苦労しましたし、何回も一人回ししてやっと納得できる形になりましたが、考えてデッキを組める方ならこんなに苦労しないのかな、と羨ましく思ったりします。
ただ、そういった採用手段の中で、後から思いがけないシナジーが見つかって、それが面白かったりします。
記事を書いている中でもいくつもの発見がありました。
現代遊戯のカードって、1つの中にジョイントが複数あるパーツのようなもので、適当に入れても何かしら他のカードとシナジーするような(誇張表現)便利さがある為、深く考えなくても様になるのかな、と思ったりもします。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。